「インクルーシブデザイン体験ワークショップ」(2306)実施しました

PLAYWORKS インクルーシブデザイン体験ワークショップ

PLAYWORKSは障害者など多様な人々との共創からイノベーションを創出する、インクルーシブデザイン・コンサルティングファームです。インクルーシブデザイン、サービスデザイン、ワークショップの豊富な経験やノウハウ、リードユーザーコミュニティを活用し、新規事業・サービス・製品開発・人材育成・組織開発を伴走支援しています。今回は「視覚障害」「聴覚障害」をテーマに、インクルーシブデザインの体験ワークショップを実施しました。

インクルーシブデザイン体験ワークショップ:視覚障害者との共創

2023年6月6日(火)18:30〜21:30

ブレストテーマ

A:空中のボールを取ったり、点を決めたりしたい!

B:友人からの手書きの文字を読みたい!

C:彼女を乗せて、車の運転をしたい!

D:歩いて関東一周の一人旅をしたい!

参加者の感想

  • たった十数分の話し合いで、こんなにもアイデアが出てくるのかと驚いた。解決できない問題はないんじゃないかという気持ち。
  • 最後のワークでやりたいことを実現するには技術的な解決策もあるけど、それ以上にやりたいことをどうにかして実現したい!実現させてあげたい!というみんなの気持ちが大切だなと感じました。これからもモヤモヤを大事にしながら考え続けたいと思いました。
  • 自分が「これが視覚障害者の方にとって良いんじゃないか」と思ったアイデアでも、実際に当事者の方とお話ししてみるとまた違った意見がもらえました。当たり前のことですが、当事者の意見を聞いて考えることが机上の空論にならず、本当に役に立つアイデアになるんだと改めて思いました。
  • やりたいのに諦めていることというテーマ設定が良かった。私たちも日々色々諦めていることがあったりするので、それに目を向けるというのもやってみたい。対話の時はお互いちょっと遠慮があったけど、一緒に考える時間を通して、仲良くなれた気がしました 笑
  • ワークショップを通じて、視覚障害者と晴眼者という線引きでなく、個々の色々な視点に触れる楽しさがあった。みんな素晴らしい!
  • 当事者の方々の課題を解決するアイデアを出す場(今日でいえば最後のブレストの場)では、必ず当事者の方と対話をして、一緒にアイデアを考えた方が良いトライができるだろうなと感じました。現実のプロジェクトだと、どの程度、どういう形で当事者の方を巻き込んで良いのか悩む場面が多いので、良い発見となりました。
  • 自分では、普段は当たり前にできると思っていることを視覚という要素を取り除いた前提で、改めて考えることで、違った視点を得た気がします。いかに普段は頭を使っていないかを実感した時間でした。
  • 今回の対話を通して、自分にはない見え方や不安があることも気がつけましたが、「チャット時のスタンプや絵文字はめちゃくちゃ迷う」や「ボールをカッコよく掴みたい!」など、悩みの大きさは違えど、晴眼者と同じ想いがたくさんあることに気がつきました。その同じ想いを一緒に叶えていくことがインクルーシブデザインということなのかなと思いました。

  

インクルーシブデザイン体験ワークショップ:聴覚障害者との共創

2023年6月7日(水)18:30〜21:30

ブレストテーマ

A:聴者の役を演じたい!

B:オーケストラのメンバーとして出たい!

C:(人工内耳でも)ダイビングしたい!

参加者の感想

  • 単に聴覚障碍者向けという訳ではなく、健常者も含めて新たな価値を創造する製品・サービスの可能性を大いに実感できました。まさに「リードユーザー」の役割を再認識しました。
  • 聴覚リードユーザーさんのやりたいことから始めたが、聴覚障害以外にも、水圧は内部障がいのあるほかの人や、Gopro使う人なども同様に25mの制限が安心な人がいたり、深さが分かると海で子供を遊ばせるときに親も安心など、他の色々な視点がでてきたのがとても興味深かったです!!!
  • 改めて「リードユーザーの声に耳を傾ける」ことが大事だと思いました。でもこれ、一般的な言い方だと耳を傾けるだけど、今回の場合だと「リードユーザーのリアクションで気持ちを伝え合う」だなって思います。自分の目で見て、相手のリアクションを見て、思いを通じ合わせるというごくごく当たり前なことが気づきでした◎
  • コミュニケーションが意外とうまくいかない、というのが本日の発見でした。聾者の方々に限らず、言語や特性の違う多様な人同士が、どうスムーズに、かつちゃんと本音でコミュニケーションできるか、という点がうまくいくと、インクルーシブな世界になっていくのだろうなぁと感じました。
  • アイディエーションの際、すぐに課題解決型の思考になり、ソリューション先行し、かつリードユーザーの意思が置いてきぼりになってしまっていることに気づき、非常に残念な気持ちになった。タキザワさんが冒頭に仰っていた”インクルーシブデザイン”を行うためには、まずアンラーンが必要なのだと実感した。
  • ありがとうございました!!伝える方法がどうこうよりも、伝わっているか不安、話が流れてしまっていないか不安のような「コミュニケーション面での不安の感情」が想像以上に大きいなと思いました!最後のブレストで自然な間で演じるためのデバイスのアイディアを出したのが面白かったです。演劇をやったことない人の練習にも使えるなと思いました。
  • ジェスチャーであったり、絵だったり自分が使い慣れないコミュニケーション手段になると、途端に伝えたいことが伝えられないもどかしさや、伝えられることのみを話すような事をしてしまうと言った事を体験できた。自分が得意な手段だけでなく、他の人が使えるコミュニケーション手段を理解することでお互いが分かり合えるようにしたいと感じた。

  

次回の「インクルーシブデザイン体験ワークショップ」は、8/29・30に実施します。インクルーシブデザインやリードユーザーとの共創を実際に体験したい方は、この機会にご参加ください

PLAYWORKS インクルーシブデザイン体験ワークショップ

https://playworks-inclusivedesign.com/news/news-4030/