WORKSHOP|「インクルーシブデザイン体験ワークショップ」(2308)実施しました

PLAYWORKS インクルーシブデザイン体験ワークショップ

PLAYWORKSは障害者など多様な人々との共創からイノベーションを創出する、インクルーシブデザイン・コンサルティングファームです。インクルーシブデザイン、サービスデザイン、ワークショップの豊富な経験やノウハウ、リードユーザーコミュニティを活用し、新規事業・サービス・製品開発・人材育成・組織開発を伴走支援しています。今回は「視覚障害」「聴覚障害」をテーマに、インクルーシブデザインの体験ワークショップを実施しました。

インクルーシブデザイン体験ワークショップ:視覚障害者との共創

2023年8月29日(火)18:30〜21:30

ブレストテーマ
A:スマホアプリ「リズムゲーム」を楽しみたい!
B:相手の目を見て話したい! 
C:晴眼者と一緒にゲームを楽しみたい!
D:車を運転して旅行に行きたい!

参加者の感想

  • リードユーザーさんから質問を受けることで、普段考えないことをじっくり考え、適切な言葉を探し、新たな発見ができました。当たり前を叶える時には、当たり前の要素を分解し、言語化することが大事だと思いました。そこから困り事の解決や、アイディアにつながるのかなと思います。
  • リードユーザーの方々を通して、未知の世界に触れることができ、自分が「知らない」ことに対して、勝手に壁を感じていたのだということに気づきました。対話することの大切さと、共創の楽しさを実感できました。
  • 日々の事業開発系の業務で、ユーザーのことを理解できているという思い込みがいかにアイディアを狭めるか感じました。今回のように理解できていない(無知)を思い知るところからスタートするとブレストの質が格段に上がる気がしました。
  • リードユーザーさんに共感しすぎることで、逆に新しいアイデアが出てこないということを実感したワークショップでした。共感して、悩みを補完するようなアイデアばかりではなく、リードユーザーさんの持つ悩みをさらに深掘って、対話し、自分ごと化し、最終的にアイデアを出すという過程に、インクルーシブデザインの価値を感じました。
  • 嫌なこと→決めつけ、という学びがあった。新しいソリューションを考えるときも、その人らしさが発揮できるような設計が大切だと思いました。
  • 車に乗りたいという希望に対する根本的な価値が自分と同じであることを、意外に感じつつ、障害の有無を超えた親近感を感じました。その影響で一瞬、リードユーザーさんが障害をお持ちであることを忘れていた瞬間がありました。
  • お互いのできない・できるで補い合うというものを創るアイデアではなくて、ここから一緒に楽しめる何かを一から探しだすということが出来て、新しい発見ができることにとてもワクワクしました。
  • ふだん何気なくおこなっていること(例えば「目を見て話す」など)に対して、あらためて考え直し、解像度を高めることができるのだなと思いました。また、実際にリードユーザーとともに考えることで、「きっとこうだろう」という思い込みから脱却できるので、素晴らしいやりかただなと思いました。
  • 自分は何も知らないんだと再確認した時間でした。特にみえない=真っ暗だと思っていたのが人によってさまざまなんだなと捉え直せたのが一つ大きな気づきでした。改めて対話の重要性を感じた1日でもありました。ありがとうございました。
  • 視覚情報がないところをどう他の感覚で補うのかを考える難しさを感じました。ただそこから新しいものも生まれる予感もしました!

 

インクルーシブデザイン体験ワークショップ:聴覚障害者との共創

2023年8月30日(水)18:30〜21:30

ブレストテーマ

A:吹奏楽を演奏したい!
B:演歌歌手になりたい!
C:邦画や劇を観に行きたい!
D:TVにコメンテーターとして出演したい!

参加者の感想

  • いつもより表情筋を使って会話して、コミュニケーションが楽しいってこういうことなんだと思い出しました。この不自由さの中にいつもの会話にはない心の豊かさや楽しさがありました。完全ではないけど、それが逆に落ち着きます。
  • 筆談や、ジェスチャーでコミュニケーションする楽しさを知りました。今まで、聴覚障害がある方とお話したことがなかったのですが、もっとお話したくなる経験になりました!
  • リードユーザーさんの希望を起点にアイディアを考えていましたが、障がいの有無に関わらず「誰もがあったらいいなと思うもの」にできそうな感触を得ました。
  • 発想を柔軟にして「ジャンプ」するためには、まず自分の持っている当たりまえを壊す必要があるのだなぁと思いました。mute workにはそのパワーがあった気がします。
  • 聴覚障害をお持ちの方とコミュニケーションを取るのが初めてだったのですが、筆談やジェスチャーならではの独特のコミュニケーションのテンポを体感できたのが、非常に学びになりました。自分の表現力やジェスチャー力、手話力がもっとあれば、もっと深くコミュニケーションをとれたのかもしれないと思うと、学びたいという気持ちが強くなります。
  • WSを通じて「みんながわかっている時に自分だけわからない」、「みんなが笑っている時に何を言っているかわからない」こういう場面は聞こえる聞こえないに関わらずあるのだなぁとあらためて。そういうのを無くしていけたらよいなと思いました。
  • 会話中のスピード感の違いや交換される情報量が普段の会話の感覚とは全く違うことは大きな学びでした。ハードルは多いですが、その「違い」から新たな価値を生み出せるのではないかと感じました。
  • リードユーザーの方々とのコミュニケーションは、言葉をすごく選びました。字幕になって伝わると思うと、「ちょっと…」「何か…」などの口癖は挟まないように、など意識しました。最初に体感して、質問してからアイディアを出すことで、より当事者の方の状況に入り込んで、ブレストすることができました。
  • 普段チャットを使って仕事をすることは多いので使いなれていると思っていたのですが、ブレストの時に他の人のチャットを見ながら自分の意見を書くというのが難しく感じました。思い返すとブレスト的なことは音声ですることが多かったなと思い、普段音に頼ってコミュニケーションをとっているんだと気づきました。

 

次回の「インクルーシブデザイン体験ワークショップ」は、10/11・12に実施します。インクルーシブデザインやリードユーザーとの共創を実際に体験したい方は、この機会にご参加ください!

PLAYWORKS インクルーシブデザイン体験ワークショップ

https://playworks-inclusivedesign.com/news/news-4852/