Low vision experience kit

ロービジョン体験キットとは?

女性がロービジョン体験メガネを掛け、リーフレットを開いて眺めている。

LOW VISION EXPERIENCE KITはロービジョンの見え方を疑似体験するメガネで、見えない世界を歩くためのキットです。
一括りに「見えない」と言っても、視覚情報がまったく得られない全盲だけではありません。ロービジョンの人たちの見えなさ・見え方は人によってさまざまです。
このキットではコントラスト低下、視野狭窄、中心暗点の3つの見え方で、見えない世界を疑似体験することができます。

体験キットの内容

  • メガネ制作シート
  • 制作用クリアファイル
  • リーフレット
ロービジョン体験メガネを制作するシート。濃紺で横長の厚紙に、水色で3つのメガネやパーツが描かれている。
さまざまな見えにくさを体験できるリーフレット。表紙には「LOW VISION EXPERIENCE KIT」と記載されている。

体験メガネについて

「コントラスト低下」体験メガネ

シートから切り抜かれた「コントラスト低下」体験メガネ。両目にかけて横長の穴が空いており、そこに半透明のクリアファイルが貼られている。
「コントランス低下」体験メガネの見え方。ぼんやりと皿に置かれた赤いリンゴが見える。

目に濁りがあり、物の輪郭や濃淡の差を把握できない状態を擬似的に再現。霧がかかったようにぼんやり見えるため、細かい文字や顔の表情、交通標識の認識などが困難になる。

「視野狭窄」体験メガネ

シートから切り抜かれた「視野狭窄」体験メガネ。右目に四角錐のパーツが取り付けられている。四角錐の先端には切取りのガイドがあり、視野を調整できる。
「視野狭窄」体験メガネの見え方。中心に皿に置かれた赤いリンゴが見えるが、その周囲は黒くなっており見えない。

中心部は見えるものの、周辺視野がない状態を擬似的に再現。見える範囲が限られるため、絵の全体像を見たり、長い文章や大きな文字を読んだり、歩行時の周辺確認などが困難になる。

「中心暗転」体験メガネ

シートから切り抜かれた「中心暗転」体験メガネ。両目の真ん中に1cm位の丸いパーツが配置されている。
「中心暗転」体験メガネの見え方。視野の中心が黒くなっている。周囲の様子や皿は分かるが、皿の上のリンゴは見えていない。

視野の中心部が見えず、黒い点があるかのように見える状態を擬似的に再現。中心が見えないため、文字や細かなディテール、歩行時の障害物や段差の認識などが困難になる。

こんなことにも使えます !

  • 自分の制作物はどんなふうに見えるのか? さまざまな見え方をチェック
  • 身近なロービジョン当事者の見え方・見えなさを再現してみる
  • 多様な参加者が集うワークショップのアイスブレイクに

キットの購入方法

日本ライトハウス情報文化センター京都ライトハウスにてご購入いただけます。詳しくは各ウェブサイトをご覧ください。

売上の一部は「視覚障がい乳幼児研究会」に寄付され、視覚に障害がある子どもたちの教育や支援に役立てられます。

注意事項

  • この体験キットを使用することで様々な見えにくさを体験できますが、それはロービジョンの見え方の一部でしかありません。視覚障害者の見え方をリアルに再現するものではないことをご承知ください。
  • 体験キットは目の症状を判定する物ではありません。ご自身の見え方に違和感を感じられましたら、医療機関にご相談ください。
  • 体験中に不快感や不安を感じた場合は、すぐに使用をお止めください。

LOW VISION EXPERIENCE KITは、「視覚障がい乳幼児研究会」の監修をもとに開発されました。

PLAYWORKS

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