PLAYWORKS INTERN INTERVIEW 14|佐藤 侑次郎

intern interview 14 佐藤侑次郎 飛び込んだから、見え方が変わった。

PLAYWORKSのインターンは、クライアントワークやプロジェクトに関わる中で、インクルーシブデザイン・サービスデザイン・ワークショップデザインについて学んでいます。今回は2025年10月からインターンとして活動している、佐藤侑次郎のインタビューをお送りします!

佐藤 侑次郎 SATO YUJIRO

千葉工業大学大学院 創造工学研究科 デザイン科学専攻 修士1年
情報デザイン・空間デザインを扱う研究室に所属し、UXデザインを軸に、空間やプロダクトを通じた体験設計を学んでいる。卒業研究では「姿勢」をテーマにした体験デザインに取り組み、学科最優秀賞を受賞。学会発表や台湾での展示を経験した。現在はPLAYWORKSのインターンとして、ワークショップのサポートやイベント運営、動画編集など幅広い業務に携わる。趣味はサッカー。社会人チームでプレーを続けるほか、フルマラソンにも挑戦するなど、何事にも全力で取り組むことを大切にしている。

佐藤 顔写真

 

まずは、佐藤さんのことを簡単に教えてください

千葉工業大学 大学院の修士1年です。情報デザインや空間デザインを扱う研究室で、UXデザインを専門的に学んでいます。学部時代には「姿勢」をテーマにした卒業研究に取り組み、学科最優秀賞を受賞しました。学会でのポスター発表や、台湾での展示なども経験しています。

大学入学当初は、デザインに本気で向き合えていたわけではありませんでした。高校時代はサッカーに打ち込んでおり、進学先よりも競技に意識が向いていました。進学は理系クラスだったこともあり、建築とデザインで迷いましたが、より幅広いことを学べると考え、デザインの道を選びました。しかし、入学当初は明確な目標を持てず、大学生活を何となく過ごしていました。

そんな私でしたが、「FIFAワールドカップ カタール2022 」で、同じポジションとして参考にしてきた長友佑都選手が、年齢をものともせず世界の舞台で戦い続ける姿を見て、意識が大きく変わりました。「夢を持って熱量を注ぎ続けている人がいる一方で、自分は大学生活を何となく過ごしてしまっているのではないか?」と痛感させられたのです。

そこで今の自分にできることに本気で向き合ってみようと思い立ち、デザインに全力で取り組むようになりました。その中で自分なりに手応えを感じていたのが空間デザインです。講義で取り組んだオフィスデザインでは、「どうすれば働きやすい環境をつくれるのか?」を考えることに面白さを感じました。仕事と休憩の切り替えや、人の行動を支える環境を設計する中で、形ではなく体験をデザインすることの魅力に気づきました。

大学4年次は卒業研究をメインに活動していた一方、学びや成長のチャンスになると感じたものには積極的に飛び込むようにしていました。小学生向けプログラミングワークショップの企画・運営や、教授から紹介された企業とのプロジェクトにも参加しました。高校時代の友人からは、「同級生でお前が一番変わったよな」と言われるようになっていました。

そんな私でしたが、「何のためにデザインをするのか?」という問いに対する言語化が十分にできていないことに、モヤモヤを感じるところがあり、進学を考えるようになりました。現在は、スペキュラティブデザインやストラテジックデザインにも興味を持って、幅広く学んでいます。

 

PLAYWORKSでインターンをはじめたきっかけは?

PLAYWORKSでインターンを始めたのは、2025年10月です。大学4年生の8月に大学院への進学が決まり、新しいことに挑戦したいという気持ちが芽生えていたタイミングでした。そんなときに、研究室の先輩を通じてPLAYWORKSのインターン募集を知り、すぐにWebサイトから応募しました。当時はインクルーシブデザインについて詳しく知っていたわけではなく、企業での長期インターンの経験もなかったので、正直なところ「堅い雰囲気なのかな?」というイメージもありました。

応募すると、代表のタキザワさんからすぐに返信があり、オンラインでの面談が決まりました。想像していたような堅苦しさはまったくなく、気さくに話しかけてくれたのが印象的でした。私が取り組んでいた卒業研究の話をすると、研究へのフィードバックやインクルーシブデザインの視点からの意見もいただき、新たな発見があったのを覚えています。学生インターンの人数が多いことも知り、「自分も参加できそうだ」と背中を押されました。

 

PLAYWORKSでは具体的に何をしているのですか?

主に担当しているのは3つあります。イベント出展時の説明員、動画編集、そして企業とのワークショップでのアシスタントです。

イベントはこれまでに5〜6回ほど担当しています。初めて担当したのは、野村不動産のサステナビリティイベント「みんつなフェス!2026」でした。その後、国際見本市「インテリア ライフスタイル」でも説明員を務めています。

動画編集では、インターン生が毎週の定例会で持ち寄るインクルーシブデザインの事例を、映像コンテンツとしてまとめて発信しています。直近では、タキザワさんがインクルーシブデザインの実践者と対談する「INCLUSIVE DESIGN Talk」で、エレコムの佐伯綾子さんの回を任せていただきました。

進め方は、基本的にはまず私が一人で編集をして、初稿ができた段階でタキザワさんに確認してもらい、修正しながら仕上げていきます。動画編集ソフトの基本操作は知っていたので、大きく困ることなく取り組めました。

INCLUSIVE DESIGN Talk|エレコム株式会社 佐伯綾子(前編)

 

PLAYWORKSで印象に残っている活動や出来事は?

一番印象に残っているのは、インターンとして初めてアシスタントを経験した、セイコーエプソンとのインクルーシブデザイン・ワークショップです。朝早くに新宿駅で、視覚障害のあるリードユーザーと待ち合わせをし、会場である長野へ電車で向かいました。そこで話をするうちに、自分でも気づかないうちに、障害がある方々に対して思い込みがあったことに気づきました。

実際にお話をすると、とても明るく自然体で接してくださったり、視覚以外の感覚を巧みに活用しているといった発見があったりと、自分が抱いていたイメージが大きく変わったんです。

プリンターをテーマにしたこのワークショップは、視覚障害への理解を深めるワークから始まりました。参加者がアイマスクをして、袋の中のお菓子を当てるゲームからスタート。目が見えない状態とはどういうものかを、自分の身体で体験するところからつくられていたんです。企業向けのワークショップということで、もっと硬い雰囲気を想像していましたが、タキザワさんはカジュアルなやりとりから参加者の気づきを引き出しており、「これがプロの仕事なんだ」と衝撃を受けました。

視覚障害リードユーザーの皆さんがプリンターを思うように使えない場面もあり、エンジニアやデザイナーなど各部署の方々がその様子を真剣に観察していた場面も強く印象に残っています。このようにして、新しい価値が生まれていくのかと、ワークショップの現場から多くを学ばせていただきました。

視覚障害リードユーザーが、プリンターの上部を開き、手で確認しながらスキャンをしようとしている。その様子を囲むように参加者が観察している。

 

インターンを通して得られたことは何ですか?

もっとも大きかったのは、インクルーシブデザインという考え方に出会えたことです。参加する前は「聞いたことがある」程度で、ユニバーサルデザインに近いものだろうと漠然と考えていました。でも実際に活動する中で、単なるデザイン手法ではなく、人や社会の見方そのものを変えてくれる考え方なのだと気づきました。

もちろん、インクルーシブデザインは簡単に実践できるものではありません。リードユーザーの方々と共創しながら価値を生み出していくプロセスには、専門性や経験が求められます。

それでも物事を多角的に捉えたり、当たり前だと思っていたことを問い直したりする視点は、自分の研究やデザイン活動にも生きています。自分の先入観や思い込みによってネガティブに見えることの中にも、新しい価値を見い出せるようになったのは、自分にとって大きな学びでした。

 

PLAYWORKSはどんな会社ですか?

PLAYWORKSに入ってもっとも驚いたことは、視覚障害のある方を「光のない世界のプロ」、聴覚障害のある方を「音のない世界のプロ」と捉えていることでした。

それまでの自分は障害のある方に対して「困っている人」というイメージがどこかにあったと思います。でも実際は、その方々が持つ経験や視点こそが新しいアイデアやイノベーションの種になる。そういう考え方に触れることで、物事の見方が大きく変わりました。

インターン生のバックグラウンドが多様なことも、PLAYWORKSらしさの1つです。デザインを専門にする学生もいれば、まったく異なる分野を学んでいる学生もいます。大学や専門分野が違うことで考え方やアプローチもさまざまで、日々新しい刺激を受けています。

そして、PLAYWORKS最大の特徴は、インクルーシブデザインを社会貢献にとどめず、ビジネスとして成立させていることだと思います。リードユーザーやクライアント、デザイナーなど、関わるすべての人に価値が生まれる仕組みがあるからこそ、活動を継続できているのだと感じています。

 

これから挑戦したいことは何ですか?

今は修士1年なので、まずは就職活動と修士研究にしっかり取り組むことが最優先です。そのうえで挑戦したいのが、インクルーシブデザインについてさらに深く学ぶことです。PLAYWORKSで活動する中で、この考え方はこれからのデザインにますます求められていくものだと実感するようになりました。就職先として興味を持っている企業の中にも、インクルーシブデザインに取り組んでいる企業があります。自分もこの視点をもっと突き詰めていけたらと考えています。

専門としてどこまで深められるかわかりませんが、PLAYWORKSのインターン生という環境を活かしながら経験を積んでいきたいです。将来はユーザーに寄り添いながら、UXデザインや体験設計にインクルーシブデザインの視点を掛け合わせ、実践できるデザイナーになることが目標です。

 

未来のPLAYWORKSインターン生に対してメッセージをどうぞ!

最初はわからないことも多く、不安に感じる場面もあると思います。それでも周りのメンバーが優しく丁寧にサポートしてくれるので、安心して挑戦できる環境です。

私自身、応募した時点ではインクルーシブデザインについてほとんど知りませんでした。それでもまずは行動してみようと考え、飛び込んでみたんです。インターン生の中には、家族や身近な人の存在がきっかけだったという人もいれば、純粋にデザインへの関心から参加したという人もいます。特別な理由がなくても興味があれば、それで十分だと思います。

自分の考えを発信する機会も多く、大学生活だけではなかなか得られない経験を積めることも、長期インターンならではの魅力だと感じています。少しでも気になっているなら、ぜひ挑戦してみてください!

 

 

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https://playworks-inclusivedesign.com/column/column-14380/