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RESEARCH|外出困難者のお出かけに関するアンケート結果
「外出困難者のお出かけに関するアンケート」にご協力いただき、ありがとうございます。アンケート結果の概要と一部回答を公開します。いただいた皆様のご意見は、外出先での出会い・体験をより楽しめる社会の実現に向けて、役立ててまいります。(すべての結果や詳細を知りたい方、結果を使用されたい場合は、PLAYWORKSまでお問合せください)
外出困難者のお出かけに関するアンケート
実施期間:2022年12月26日~2023年1月31日
調査方法:Webアンケート
対象者:身体障害者・精神障害者・知的障害者・感覚過敏・妊婦・ベビーカー使用者・高齢者・外国人など外出に困難が伴う方
実施主体:PLAYWORKS株式会社
回答数:207
属性(重複あり)
・内部障害:14名
・肢体不自由:59名
・車椅子ユーザー:51名
・聴覚・言語障害:40名
・視覚障害:61名
・精神障害:22名
・知的障害:27名
・感覚過敏:23名
・介助者・介護者:26名
・高齢者(65才以上):4名
・妊婦:1名
・ベビーカー使用:13名
・その他:21名
外出先で嬉しい・楽しいと感じた出来事・体験
- 一年に一回、母親とディズニーランドに行くこと。バリアフリーが整っていて十分に楽しめる。(内部障害)
- 外食先で車椅子が入れる座席があったり、車椅子ユーザーが入れる広さのベッド付きトイレがあり、次回もまた来れると確信した時。(肢体不自由)
- 街中でトイレがしたくなり交番に駆け込んだら、警察官がトイレ介助を手伝ってくれたこと。(肢体不自由)
- 5年ぐらい前、マクドナルドにハンバーガーを買いに行ったら呼び出し案内が目で見てわかるようになっていて嬉しかった。(聴覚・言語障害)
- ろう友と一緒に乗っていた電車が事故の影響で止まってしまった時、側にいた方がスマホに文字を入力して状況を説明してくれ、とてもありがたかったし助かりました。(聴覚・言語障害)
- 歩いているときに声をかけてくださった通りすがりの方や、案内の駅員さん・店員さんとたまたま雑談をしたら、共通の趣味があってその場のみの出会いだけど嬉しかった。(視覚障害)
- 1人で好物のつけ麺を食べに行く時。(視覚障害)
- 一人で自由に周りを気にせずに旅行すること。(精神障害)
- ラフティングやカヌー、ソリを体験した際に、できる方法を真剣に考えてくださったスタッフの姿が忘れられません。(知的障害)
- 子供本人の友達家族と出かけると、楽しそうに仲良く遊んでくれるので、親が少し楽できる。親同士もいろいろ話せて、ストレス発散できる。(知的障害)
- ディズニーシーに行ったとき、キャストさんが感覚過敏について理解してくれ、別の場所で待たせてくれたこと。(感覚過敏)
- 子どもをこども用車椅子に乗せて電車に乗ったとき、まわりの人がバギーのタイヤを持ち上げるのを手伝ってくれた。(介助者・介護者)
- 席を譲ってくれたり、道を開けてくれたりしたこと(高齢者)
- 旅行先で移動が必要な際、旅館側のサービス送迎。(妊婦)
- 子どもたちを連れて外出し、初めての体験をさせてあげられ、喜んでくれたとき。(ベビーカー使用)
- 子供と外出中に、電車の中などで見知らぬ人が笑いかけてくれたり、話しかけてくれること。(ベビーカー使用)
- 外出先のレストランにミキサーの貸し出しがあり、嚥下障害がある娘と、外出先で同じ食事を食べられたこと(嚥下障害)
- 歩いているだけで街の人に認知してもらえること。「(見かけて)元気をもらっているよ」と声掛け。よく行く八百屋さん等で袋詰めを手伝ってもらえること。(高次脳機能障害)
外出先で大変だった・苦労した出来事・体験
- 行きたい場所にすぐ辿り着けなかったり、着いたとしても入り口が分からない時(内部障害)
- 多機能トイレを探すのが大変。エレベーターも混んでいると気を使う。(肢体不自由)
- 災害時に地下鉄の車両の中に閉じ込められたとき。(肢体不自由)
- 左手側の手すりが少ない。神社とか寺に行くと階段の手すりに左側のがないことが多く不便。(肢体不自由)
- 理容室に散髪に行って理容師さんの質問が聞き取れなく、また何と説明したらいいかも分からず苦労しました。(聴覚・言語障害)
- 事故で電車が止まった時、情報がない。(聴覚・言語障害)
- 会社帰りに吉野家に寄ろうとしたら、ガラス張りの空間のどこに入り口があるのかわからず、あきらめたとき。(視覚障害)
- 飲食店やフードコートで手持ちメニューがない時やタッチパネル、券売機での注文のみの場合。(視覚障害)
- 盲導犬の入店拒否を受けることが少なくない。個人的感覚で予約や電話確認なしの直接入店は、半数近く断られるのが現状です。(視覚障害)
- 小さな問題がでてきた時に、こちらが過呼吸になって動かなくなると、スケジュールが押してしまう。(精神障害)
- 勝手に楽しいと走っていってしまう。迷子によくなる。(知的障害)
- 通勤時(電車)の朝日・夕日が非常にまぶしく目を開けていられず困っています。(感覚過敏)
- 駅やアウトレットモールなど、人の多い場所にいるのはすごく疲弊してしまいます。(感覚過敏)
- 飛行機の搭乗前、ご自分の電動車いすが使えず、載せ替えられて、そこから動けず、お土産を買うこともできずに長時間放置されていたことが、大変だと感じました。(介助者・介護者)
- コロナ禍で入居したため、この3年間外出できていない。(高齢者)
- 乗り換え駅でエレベーターのない道に来てしまったこと。引き返すか、一度地上に出る羽目になる。(ベビーカー使用)
- 自転車が勢いよく走ってくると、ぶつかるのではないかとドキッとする。(ベビーカー使用)
外出の困難を克服するために必要なコトやモノ
- 人の理解や工夫で解決できることがあるが、設備を整備しないとならないこともある。例えば、旅先のお風呂で、誰もが入れるように世の中が配慮されていると、旅先でお風呂を諦めないで済む。(内部障害)
- 各お店に簡易スロープを作っておいたら、車椅子もベビーカーも入りやすいと思う。(肢体不自由)
- 車イスでも、普通にチケット買ってすぐに新幹線に乗れるように改善して欲しい。(肢体不自由)
- 押したり引いたりするタイプのドアをなくしてほしい(自動ドアまたは横開きのドアにしてほしい)(肢体不自由)
- 筆談や手話をウェルカムしてくれる見た目の雰囲気。(聴覚・言語障害)
- アナウンスやお知らせなどが音声情報(だけ)ではなく、イラストや字幕などの視覚情報も常に用意されていること。(聴覚・言語障害)
- 同じような悩みを持つ人が外出してみて、困難がないかどうかを確認することが必要だと思います。(聴覚・言語障害)
- 段差の縁には視認性の高いテープを貼ってほしい。困っているときに、周囲の人が声をかけてくれたら嬉しい。(視覚障害)
- 気軽に活用でき正確に案内してくれる移動アプリ。(視覚障害)
- 困った時に駆け込める場所等があると嬉しい。理解ある方に対応いただけると尚良いと思う。(精神障害)
- すでにヘルプマークがありますが、常にぶら下げることができるカバンを持っているわけではない。周りに理解を求めるよりも、こちらが割り切るのが早い。(知的障害)
- 障害児に対する周囲の温かい眼差し。(知的障害)
- マスク、アロマオイル、ハンカチなど。(感覚過敏)
- どの程度、人が混んでいるか分かると対処しやすい。(感覚過敏)
- マンパワーが欲しいです!家族だけでは、出掛ける計画しても縮小していくばかり。世の中の支援に対する寛容さ、世の中の医学モデルを社会モデルへシフトチェンジを願います。(介助者・介護者)
- 困難を感じている人がいるという事実をみんなが知ること。他人に気を配る心の余裕をみんなが持てるような社会。(ベビーカー使用)
- きょうだい児も一緒に移動できる乗り物。(ベビーカー使用)
困難が理由で諦めていたけど、実はチャレンジしてみたいこと
- スカイダイビングとバンジージャンプ(肢体不自由)
- 車椅子でフィットネスに通いたい(肢体不自由)
- クラブに行ってみたい(肢体不自由)
- ウォータープールに飛び込むかたちで、縦3回転、ひねり2回をしてみたい!!(肢体不自由)
- 改めて英会話にチャレンジしたい(聴覚・言語障害)
- スタントマン、電化製品のセールスマンをやりたい(聴覚・言語障害)
- 演劇・お笑い・ライブ時のアーティストのトークの内容を理解して楽しみたい(聴覚・言語障害)
- オリジナル音楽MVをYouTubeに出したい(聴覚・言語障害)
- 子供の運動会や発表会を堪能したい(視覚障害)
- 47都道府県の知り合いに会いに行きたい(視覚障害)
- 見知らぬ街で夜遊びしたい(視覚障害)
- 自動運転システムを使って孫とドライブしたい(視覚障害)
- 一人で(他の方のペースを気にせず)ディズニーランドに行きたい(精神障害)
- 留学、短期留学など海外に住みたい(精神障害)
- B’zの野外コンサートに行きたい(知的障害)
- アメリカのディズニーランドに行きたい(知的障害)
- スポーツ現地観戦にチャレンジしたい(感覚過敏)
- 音楽ライブに参加したい(感覚過敏)
- 普通に気軽に家族で公園に行ったりしたい(介助者・介護者)
- サグラダファミリアを車いすの方と一緒に登りたい(介助者・介護者)
- 大人用のお芝居を観劇したい(ベビーカー使用)