PLAYWORKS INTERN INTERVIEW 13|三浦 夢叶

PLAYWORKSのインターンは、クライアントワークやさまざまなプロジェクトに関わりながら、インクルーシブデザイン、サービスデザイン、ワークショップデザインを学んでいます。今回は2025年5月からインターンとして活動している、三浦夢叶さんのインタビューをお届けします!
三浦 夢叶 MIURA YUMEKA
公立はこだて未来大学 システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科 情報デザインコース 4年
小学生時代、友だちと始めた交換ノートをきっかけに、絵やイラストを描くことに夢中になる。中学時代にはデジタルイラストへと関心が広がり、高校時代には華道部での活動を通じて色の配色も意識するように。大学入学後は企業インターンや学内外のハッカソンに、UI/UXデザイナーとして積極的に参加。JPHACKS 2024・Hack-1グランプリでの受賞、グッドデザイン・ニューホープ賞・GMO DESIGN AWARD 2025受賞など、数々の実績を重ねてきた。

左:三浦夢叶 右:インタビュアー 大崎博之
まずは三浦さんのことを簡単に教えてください
現在は、公立はこだて未来大学の情報デザインコースに所属しています。UI/UXデザインやWebデザインを中心に、学内外のメンバーとサービス開発に取り組んできました。
デザインに興味を持ち始めたのは高校生の頃です。ただ、当時は「デザイナーになるには美大に行かなければいけない」という思い込みがありました。今の大学を選んだのも、「面白そう」「情報デザインコースなら少しはデザインを学べるかもしれない」と感じたことがきっかけでした。大学3年次には、1年間かけてプロダクトを開発する「プロジェクト学習」で、函館市の人口減少をテーマにした地域活性化アプリの開発など、実際の社会課題に向き合うサービスづくりを経験しました。
また、学内でデザインを学ぶ環境を作りたいという思いから、デザインサークル「デザミ!」を立ち上げ、代表として運営してきました。大学にはエンジニア志向の学生が多く、デザインに関しては各自が手探りで学習を進めているような状況でした。私自身、情報デザインコースで学びつつも、実践的なスキルは独力で補ってきた経験があるからこそ、「学んだことを持ち寄れる場があればいい」と感じたのがきっかけです。ハッカソンにも積極的に参加しており、JPHACKS 2024(学生向けハッカソン)やHack-1グランプリでの受賞も経験しています。
最近では、社会人の方も交えながら開発に取り組んできた作業通話アプリ「hoot(ふーと)」を2026年2月にリリースしました。ゆったり話せるというコンセプトにのもと、現在は数万人規模のユーザーに利用していただいています。
PLAYWORKSでインターンを始めたきっかけは?
2025年5月に就職活動が一段落して、少し時間に余裕ができたタイミングでした。「デザインをもっと深く学びたい」という気持ちが強くなっていたこともあり、オンラインで参加でき、デザインを学べるインターンを探していたところ、PLAYWORKSに出会いました。北海道在住でもリモートで関われる点も、応募を後押しした理由のひとつです。
PLAYWORKSの活動について感じたのは、自分がこれまで大切にしてきたことと近いものがある、という感覚でした。ハッカソンなどでいろいろなプロダクトをつくる中で、「本当に使う人にとって使いやすいかどうか?」を自然と意識するようになっていたんです。「誰かが本当に必要としているものをつくりたい」という気持ちが、自分のデザインの軸になっていきました。
そのきっかけのひとつに、大学の先輩の存在があります。在学中につくったプロダクトが今も全国で使われていて、社会人になったあとも開発に関わり続けている姿に憧れを抱いていました。「本当に人に必要とされるものをつくるためには、幅広いデザインの考え方が必要だ」と感じるようになったのも、そうした経験があったからだと思います。
インクルーシブデザインへの関心も、そこから自然と広がっていきました。代表のタキザワさんと最初にお話ししたとき、進行中のプロジェクトなどざっくばらんに話してくださって。「ここでインターンをすれば、きっと得られるものが大きい」と感じたことを、今でもよく覚えています。
PLAYWORKSでは具体的に何をしているのですか?
基本的な活動は、毎週水曜日の夜に行われるオンラインの定例ミーティングへの参加です。インターン生それぞれが気になったインクルーシブデザインのトピックを持ち寄って共有し、意見を交わす時間があるほか、タキザワさんから進行中のプロジェクトの状況を聞けることもあります。実際の現場でデザインがどう動いているかを知ることができる、貴重な機会になっています。
インターン生が主体となって取り組んでいる活動のひとつが、YouTubeで発信している「INCLUSIVE DESIGN Topic」です。定例ミーティングで共有したトピックを整理し、動画コンテンツとして発信していく企画で、運営はインターン生が中心となって進めています。私はサムネイルや画面のデザイン、動画編集などを担当しています。
PLAYWORKSが出展するイベントで、スタッフを担当することもあります。2025年10月に開催された日本最大級のデザインカンファレンス「Designship 2025」では、視覚障害のある方が会場内を移動しやすいように、視覚障害者歩行テープ「ココテープ」を会場内に200m設置し、受付には聴覚障害者との会話をサポートする「指差しコミュニケーションパンフレット」を配置しました。私はブースで説明員として、PLAYWORKSのプロダクトを体験した来場者の反応や感想から、多くの学びを得ました。




INCLUSIVE DESIGN Topic|今、注目したいインクルーシブデザイン まとめ
https://playworks-inclusivedesign.com/column/column-11039/
PLAYWORKSで印象に残っている活動や出来事は?
2026年3月には、コクヨ株式会社のオフィスを見学させてもらう機会がありました。コクヨはインクルーシブデザインによる商品開発に力を入れており、PLAYWORKSともつながりがある企業です。
当日は、ソニーとコクヨが共同開催したイベントでの展示について、プロジェクトを担当された方から直接お話を聞くこともできました。学生はもちろん、社会人であってもなかなか得られない機会だと思います。
企業の中でインクルーシブデザインがどのように進められているのかを、プロジェクトの現場で見て、聞いて、感じることができた。この貴重な経験はPLAYWORKSのインターンならではのものだったと感じています。




インターンを通して得られたことは何ですか?
大きく分けると、二つあります。一つ目は、デザインの本質に関する学びです。私はこれまでUI/UXデザインを中心に取り組んできましたが、PLAYWORKSのインターンでは、企業とのさまざまなプロジェクトの話を聞く機会があります。その中で実感したのは、デザインとはアイデアを形にするだけではなく、実際に当事者に使ってもらいながら改善していくプロセスにこそ意味があるということです。
ハッカソンなどでは短期間での開発が多く、ユーザーの声をもとに改善を重ねる経験は、なかなかできません。数万人規模のユーザーを抱えるプロダクトの開発に携わっている今だからこそ、「本当に使う人の声」から学ぶことの重要性をより切実に感じています。
二つ目は、ビジネスの視点です。これまでチームでプロダクトを世に出した経験はありましたが、「どこに需要があるのか」「どう価値を伝えるか」といった点まで深く考えることは少なかったと思います。
定例ミーティングでタキザワさんの話を聞く中で、特に印象に残っているのが価格設定の考え方です。以前の自分は「サービスは安い方がいい」とどこかで思っていました。でも、利益を生み出すことがサービスの継続や改善への投資につながります。価値をきちんとつくり、それに見合った価格を設定することで、より多くの人により良いものを届け続けられる。その視点は、自分がこれからプロダクトをつくっていく上でも、意識し続けたいことだと思うようになりました。

PLAYWORKSはどんな会社ですか?
一言でいうなら、インクルーシブデザインを社会に広げていく会社です。そして学生の立場から見ると、大学生活ではなかなか経験できないことを学べる場所でもあります。企業とのワークショップのサポートやイベントでの説明員など、実際の現場に近いところで活動する機会が多く、障害のある大学生を対象にした「認定リードユーザー育成プログラム」のような、PLAYWORKSならではの取り組みにも触れられます。
もう一つ印象的なのが、インターン生同士のつながりです。同じ大学の学生だけで過ごしていると、気づかないうちに視野が狭くなっていることがあります。PLAYWORKSには、情報系や美術系など、さまざまなバックグラウンドを持つ学生が集まっていて、議事録の取り方のような細かな部分にも、それぞれの違いが表れます。そういう多様な人たちと関わりながら学べることも、このインターンの大きな魅力だと感じています。
これから挑戦したいことは何ですか?
4月からインフラから製品・サービスまで幅広く事業を展開するメーカーで、デザイナーとして働き始めます。PLAYWORKSでのインターンを通じて学んできたことを活かしながら、誰かの不便を少しでも減らし、より多くの人が過ごしやすい社会につながるデザインに関わっていきたいです。
将来的にはデザインをつくるだけでなく、それを広めていく側にも関わりたいという気持ちがあります。大学時代にデザインサークル「デザミ!」を立ち上げたのも、デザインの考え方を一人でも多くの人に届けたいという思いからでした。いつかは自分も、デザインに興味を持つ次の世代に何かを伝えられる立場になれたらと思っています。

未来のPLAYWORKSインターン生に対してメッセージをどうぞ!
PLAYWORKSのインターンはデザインスキルを磨くだけでなく、「社会の中でどのように価値を生み出していくか」という視点まで学べるところが面白いです。制作中心のインターンとは少し違って、当事者や企業の方と実際に関わりながら、デザインが社会とどうつながっているのかをリアルに感じられる場所だからです。
応募する時点で、インクルーシブデザインに詳しい学生はほとんどいないと思います。私もそうでした。最初は少しハードルを感じるかもしれませんが、みんな似たような不安を抱えながら飛び込んでいます。少しでも興味があれば、まずは一歩踏み出してみてください。ここでの経験は、きっとデザインへの見方を広げてくれるはずです。
PLAYWORKS INTERN INTERVIEW 12|髙倉 由圭

https://playworks-inclusivedesign.com/column/column-12042/



