CASE STUDY|視覚障害者をテクノロジーで支援するサービス・プロダクト・アプリ(2023/9)
視覚に障害がある人は世界で2.9億人います。また、今後は高齢化によって7億人にもなると言われています。視覚障害者の多くは単独での移動に困難を抱えており、外出を諦めてしまうことも少なくありません。この社会問題の解決に向け、世界中の企業・スタートアップ・大学・デザイナー・エンジニア・研究者などが、さまざまな取り組みを進めています。今回はその中でも、日本発でテクノロジーによる視覚障害に関する問題の解決にチャレンジしている、サービス・プロダクト・アプリを【 移動支援 】【 情報保障 】【 その他 】に分類してご紹介します!(アップデート:2023/9)
移動支援
薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック
ACCESS・セイコー・サカイシルクスクリーン・PLAYWORKS
「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」は、世界で初めてソーラー発電型のBLEビーコンを搭載した点字ブロックです。この点字ブロックを駅や空港、商業施設などに敷くことで、視覚障害者のスマートフォン(LINEアプリ)へ位置情報をプッシュ配信し、道案内や施設案内をすることができます。また、イヤホンを使用することで、スマートフォンを取り出すことなく、音声で情報を確認できます。
https://wavee-plus.com/solar-beacon-in-tactile-paving/
視覚障がい者向けナビゲーションシステム shikAI
LiNKX
「shikAI」のQRナビゲーションシステムは、駅構内の点字ブロックに表示したQRコードを、専用アプリで起動したスマートフォンのカメラで読み取ることで、現在地から目的地までの正確な移動ルートを導き出し、音声で目的地までナビゲートするシステムです。各QRコードには正確な位置情報が紐づけられており、視覚障がい者の方が迷うことなく、ホームから改札を通り出口まで向かうことを支援します。
視覚障がい者歩行支援アプリ Eye Navi
コンピュータサイエンス研究所
iPhoneひとつで道案内と障害物検出、歩行レコーダー機能を備えた歩行支援アプリです。目的地までの方向や経路、周辺施設、進路上の障害物、歩行者信号の色等を音声で知らせます。誰もがどこへでも自由に楽しく移動できる社会の実現を目指しています。
視覚に障がいのある方向けの遠隔サポートサービス アイコサポート
プライムアシスタンス
アイコサポートは、専門のオペレーターが、視覚情報をお伝えするサービスです。タイムリーに視覚情報を得ることにより、生活面での利便性を高め、あなたがいつでも気軽に安心して行動できることを目指しています。位置情報と映像を、遠隔にいるオペレーターが確認し、ご案内します。
https://eyecosupport.prime-as.co.jp/
視覚障がい者向け歩行ナビゲーション あしらせ
Ashirase
靴に取り付けるあしらせデバイスにより、靴の中を振動させることで足に誘導情報を伝える視覚障がい者向けの歩行ナビゲーションです。視覚障がい者の方々に取って重要な聴覚や視力を邪魔せずに、スマートフォンを閉じたまま歩行することが出来ます。
AIスーツケース
次世代移動支援技術開発コンソーシアム
目が見えない・見えづらい方の移動をサポートする目的で開発している自律走行型ナビゲーションロボットです。
情報保障
Uni-Voice Blind
Uni-Voice事業企画
音声コード「ユニボイス」は、印刷物の文字情報を二次元コードに変換したものです。スマートフォン、携帯電話や専用読み取り装置で情報を音声にすることができます。
Hello Movie
EVIXAR
HELLO! MOVIEアプリは、スマホやスマートグラスで映画の字幕と音声ガイドを楽しめる無料アプリです。
オートフォーカスアイウェア ViXiON01
ViXion
ViXion01は見ているものをセンサーで測定し、距離に応じてレンズの形状を瞬時に変化させ、 眼のピント調節をサポートするアイウェアです。近くも遠くもスムーズなピント調節体験を提供します。
その他
XRキャッチボール
SONY
キャッチボールのようにテンポ良く、仮想のボールをやりとりする体験です。⼿から離れた仮想のボールは、3つの⾳を鳴らして相⼿の元へ⾶んでいきます。この⾳のリズムを頼りにタイミングよく相手は仮想のボールをキャッチします。
https://www.sonypark.com/mini-program/list/035/
網膜投影型ビューファインダー RETISSA NEOVIEWER
SONY・QD Laser
デジタルカメラと組み合わせて使うアクセサリビューファインダー。 カメラからの映像を網膜に投影することで、周りの景色を見たり、写真や動画を撮影したりできます。
みなさん、いくつご存知でしたでしょうか? 実用化させているものから、開発中のものまで沢山の取り組みがありますが、これらによって視覚障害者が暮らしやすい社会が少しでも実現されることを期待しています!
CASE STUDY|聴覚障害者をテクノロジーで支援するサービス・プロダクト・アプリ
https://playworks-inclusivedesign.com/column/2022-02-01/
CASE STUDY|発達障害者を支援するサービス・プロダクト・アプリ
https://playworks-inclusivedesign.com/column/column-6969/