CASE STUDY|インクルーシブデザインおすすめ事例 ②

インクルーシブデザイン:PLAYWORKS おすすめ事例 ②

インクルーシブデザイン・コンサルティングファーム PLAYWORKSは、国内外の「インクルーシブデザイン事例」をリサーチしています。その中から、PLAYWORKS がオススメする事例をご紹介します!

 

UNIQLO

KIDS ボディスーツ 

新生児や乳児が着る「ボディスーツ(ロンパース)」を160センチメートルというかなり大きめサイズまで展開。上半身はボタンがついて前開きになっており、長い裾の下には股下を覆ってボタン止めできる。頻繁におむつ替えする乳児がよく着るロンパースと同様の形状。かぶりの衣服を脱ぎ着することが難しいお客様からの『子ども用サイズのボディスーツが欲しい』というお手紙から、商品開発をスタート。子どもの下着として買い替えやすい価格で、着ている子どもが快適に過ごすことができ、さらには、親御さまにとっても着替えさせやすい商品を作りたいと思って実現に至った。

https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E431566-000/00

 

インクルーシブデザイン・ポイント

脳性麻痺や肢体不自由、呼吸器を付けているなどで被り着が難しい方に対して、医療機関や施設を訪れさまざまな立場の人々から要望を聞きながら、開発された大きめのロンパース。商品レビューに投稿された多くの感謝の声を読むと感動します…涙 ECサイトから手頃な価格で購入できるのも、ユニクロならではですね!

 

 

オリィ研究所

分身ロボットカフェDAWN ver.β

「分身ロボットカフェ」とは、株式会社オリィ研究所が主宰・運営する、ALSなどの難病や重度障害で外出困難な人々が、分身ロボット「OriHime」「OriHime-D」を遠隔操作しサービススタッフとして働く実験カフェです。私たちはこのカフェの開催によって「動けないが働きたい」という意欲ある外出困難者たちに雇用を生み出すと同時に、人々の社会参加を妨げている課題をテクノロジーによって克服することを目指しています。この取組みは2018年に初開催されたのち3回のアップデートを重ね、さらなる社会実装に向けて2021年6月に東京・日本橋エリアに常設実験店をオープンすることになりました。東京・日本橋に少し先の未来を見に来てください。

https://dawn2021.orylab.com/

 

インクルーシブデザイン・ポイント

常設カフェにて、働くことだけでなく外出さえも難しいALSや重度障害者と、健常者の出会いと発見の場を創出。分身ロボットによる接客は、その奥にいる人との豊かなコミュニケーションを体験できました! 2021年度「グッドデザイン大賞」も納得です。

 

 

UDフォント

UDフォントの1番の特徴は、読みやすさ・見やすさの指標となる[可読性][視認性][判別性]の高さと合わせて、フォントのデザインの美しさである[美感性]を兼ね備えているという点です。そもそも、書体におけるデザインというのは、多くの人が“その文字を正しく認識できること”を条件とし制作されています。つまり、一般的な書体は、機能として既に、ある程度のUDの要素が備えられているのです。

 

インクルーシブデザイン・ポイント

「UDデジタル教科書体」は視覚支援学校からの声を受け、弱視やディスレクシアなど文字を読むことが困難な子供が読みやすいフォントとして開発。UDフォントはモリサワ、イワタ、フォントワークスなどのメーカーが提供し、種類も豊富になってきました。2024年から流通予定の新紙幣もUDフォントが採用されているので、読みやすさを確認してみてください!

 

 

ユニ・チャーム

顔がみえマスク

マスク着用が常態化した現在では、顔を見ながらのコミュニケーションをとることが難しくなりました。中でも聴覚障がいがある人の中には相手の口元の動きから話を理解する人もいらっしゃり、マスクをしている相手とはコミュニケーションがとり辛い、という問題があります。そこでユニ・チャームはマスクメーカーとしての社会的責任からソーシャルインクルージョンを推進し、全ての人が自立し、互いに助け合うことで、自分らしく暮らし続けられる共生社会の実現を目指し「unicharm 顔がみえマスク」を開発しました。

https://jp.unicharm-mask.com/ja/products/transparent.html

 

インクルーシブデザイン・ポイント

「新型コロナウイルス」によって聴覚障害者に生じた新たな問題に対して、国内マスク最大手が率先して取り組み、質の高い商品を適正価格で提供した企業姿勢が素晴らしいですね! コロナが終息しても、さまざまなシーンで利用されていって欲しいです!

 

 

一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサイエティ

ダイアログ・ミュージアム 対話の森 ®️

見えないからこそ、みえるもの。聞こえないからこそ、聴こえるもの。老いるからこそ、学べること。目以外の感性を使い楽しむことのできる「ダーク」では、見た目や固定観念から解放された対話を。表情やボディランゲージで楽しむ「サイレンス」では、言語や文化の壁を超えた対話を。そして「タイム」では、年齢や世代を超え、生き方について対話をします。世代。ハンディキャップ。文化。宗教。民族。世の中を分断しているたくさんのものを、出会いと対話によってつなぎ、ダイバーシティを体感するミュージアム。この場で生まれていく「対話」が展示物です。

https://taiwanomori.dialogue.or.jp

 

インクルーシブデザイン・ポイント

「障害者を健常者が助けるのではなく、障害者から教えてもらう」ということを、エンタメとして楽しく体験できる。年に1回は参加していますが、いつも「対話」の力を実感します。お子さんがいる方は、一緒に体験することをオススメします!

 

 

xDiversity

See-Through Captions

話し手の音声を音声認識によって文字に変換し、聞き手との間にある透明ディスプレイにリアルタイムでテキスト表示するシステムです。窓口や受付などの1対1の対面コミュニケーションにおいて、相手の表情やボディーランゲージを確認しながらコミュニケーションを図ることができます。

https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/2021/02/see-through-captions/

 

インクルーシブデザイン・ポイント

コロナウイルスによる飛沫防止スクリーンによって、相手の声が聞こえにくいなどの問題に対して、文字と一緒に表情や口を確認できる、誤認識を確認できるなど、聴覚障害者の視点がUIUXに落とし込まれている! 手話通訳者の不足、負担軽減にも効果がありそうです。それにしても、音声認識ツールを使うと健聴者も自然と滑舌よくなりますよね…w 

 

 

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