REPORT|筑波大学 支援技術マッチングイベント

筑波大学 支援技術マッチングイベント イベント・レポート

PLAYWORKS株式会社では、障害者など多様なリードユーザーとの共創からイノベーションを生み出す「インクルーシブデザイン」に取り組んでいます。2023年10月20日に、筑波大学 ヒューマンエンパワーメント推進局、筑波技術大学、PLAYWORKSの共同で、筑波大学と筑波技術大学の学生・教職員を対象とした「支援技術マッチングイベント」を開催しました。今回はイベントの様子をレポートします!

 

「きく」「みる」「うごく」をテーマに支援技術を体験・フィードバック

筑波大学総合交流会館にて実施された本イベントは、「きく」「みる」「うごく」の3つをテーマに、6つの企業による最新の支援技術を実際に体験することができました。
参加者は、筑波大学や筑波技術大学に通う障害学生を中心に、70名を超える大盛況。日々、支援技術の開発に取り組む企業担当者と学生が、活発なコミュニケーションを取りながら、支援技術に対する理解を深められる貴重な機会となりました。

イベント冒頭、筑波大学 担当者がイベント趣旨を説明している。横には、手話通訳士と文字通訳のモニターが並んでいる。

 

実施されたプログラムはこちら

  • 「最新の支援技術について」PLAYWORKS タキザワ
  • 「学生生活の実態について」障害学生によるプレゼンテーション
  • 「支援機器紹介」企業担当者によるプレゼンテーション
  • 支援機器体験

全体発表では文字通訳と手話通訳、支援機器体験には手話通訳が付きました。

 

 

PLAYWORKS タキザワより「最新の支援技術」について

イベントについての説明が行われた後は、PLAYWORKS株式会社 代表 タキザワケイタから「最新の支援技術について」プレゼンテーションが行われました。
PLAYWORKSが開発協力した、目の見えない人でも音でキャッチボールを楽しめるソニー「XRキャッチボール」や、日本マイクロソフトと共同開発した、顔が見える筆談アプリ「WriteWith」など、さまざまな最新技術が紹介されました。

「最新の支援技術」についてプレゼンテーションするPLAYWORKSタキザワ。

 
また、PLAYWORKS株式会社が錦城護謨株式会社と共同開発した視覚障害者歩行テープ「ココテープ」についてもご紹介。「ココテープ」は視覚障害者が持ち歩くことで、必要な場所に必要な時だけ貼ることができ、視覚障害者の自主的な移動をサポートできるという製品に、会場の参加者も興味津々の様子でした。

会場正面のスクリーンに、視覚障害者歩行テープ「ココテープ」が表示されている。

 
さらに、プレゼンテーションの結びには、タキザワから今回のイベントの目的についても説明されました。
タキザワ『世の中には素晴らしい支援技術がたくさんあるにも関わらず、障害当事者にはあまり知られていない。また、知っていたとしても、実際に体験してみないと「コレがいい」と周りに勧めることは難しい。だからこそ、実際に自分で体験して、他の支援技術と比較してみることが重要だと考えています。そこで、PLAYWORKSがおすすめする支援技術を実際に体験し、企業の担当者へ直接フィードバックできるマッチングイベントを企画しました。』
今回のイベントには、企業の担当者が厳しい意見も含めた参加者の生の声を集めることで、プロダクトの改善点や新たな製品開発に繋げたいという想いが込められているということが、参加者へと伝えられました。
 
  

障害学生より「学生生活の実態」について

筑波大学・筑波技術大学には、障害を抱えながら勉学に励む学生が多数在籍しています。そこで、そんな障害学生に「学生生活の実態」についてプレゼンテーション形式でお話いただきました。
  
筑波技術大学技術科学研究科  情報アクセシビリティ専攻 伊奈さん

両目の視力がゼロの全盲であるという伊奈さん。彼女は「視覚障害者が晴眼者と同じ条件、同じタイミングで生きられる社会を実現したい」というのが1つの目標であることについて話してくれました。

「学生生活の実態」についてプレゼンテーションする、筑波技術大学 イナさん。

 
伊奈さんによると視覚障害があっても、さまざまなサービスや支援技術の発達によって、目的の情報にアクセスしやすくなったのだそう。しかし、アクセス自体は晴眼者と同じようにできるものの、晴眼者より時間がかかったり、事前準備や追加資料が必要だったりと、さまざまな制約がついているのが現状です。そんな視覚障害者の制約を、「明日、初めて行く場所で誰かと待合せをする時、視覚障害者はどうするか?」という具体例を出して解説してくれました。
伊奈さん『待合せのために、「同行援護」と「駅員ヘルプ」のサービスを利用することが考えられます。しかし、同行援護は数日前の申込みが必要で、明日の待合せには間に合いません。もう一方の「駅員ヘルプ」は、駅の乗換えにかかる時間が駅員さんの混み具合に左右され、通常よりも30分程度余裕を持たないといけないんです。』もし、駅員ヘルプを順調に利用できたとしても、目的地に早くたどり着いた場合は、晴眼者であればカフェなどで時間を潰せるものの、全盲の伊奈さんは時間を潰す方法がありません。ナビでカフェまで行くことはできても、お店の混雑状況を確認する手段がないので、スムーズにカフェを見つけることも難しい。このように、日常生活に潜むさまざまな制約に対して、視覚障害者が臨機応変に対応しなればならない現状を、どのように改善していけばいいのでしょうか?
伊奈さんは最後に、視覚障害者にとっての「理想的な状態」について教えてくださいました。『私は「完全自動運転の車のようなツール」の実現が理想的だと考えています。視覚障害者も晴眼者と同じように自分の意思で物事をコントロールができることによって、「視覚障害者が晴眼者と同じ条件、同じタイミングで生きられる社会」を実現できると考えているからです。晴眼者と同じ条件での移動や情報アクセスを可能にする支援技術は、視覚障害者の生活が便利になるだけでなく、視覚障害者が晴眼者と、名実ともに対等に社会参加するための重要なキーだと考えています。』

 

 

参加企業による「支援機器」紹介

障害学生のプレゼンテーションが終わったあとは、イベントの参加企業の担当者から支援機器の紹介が行われました。

参加された企業と支援機器はこちら

「きく」
パナソニック株式会社「コデカケ」
株式会社アイシン「YYprobe」
「みる」
株式会社Ashirase「あしらせ」
株式会社コンピュータサイエンス研究所「Eye Navi」
「うごく」
日本マイクロソフト株式会社「Microsoft アダプティブアクセサリ」
テクノツール株式会社「アームサポートMOMO」
 
それぞれの企業の担当者が、製品の特徴や使い方について解説。プレゼンテーションでは、担当者の障害に関する原体験や製品開発のきっかけ、製品に込めた想いについても伝えられ、胸の熱くなる時間となりました。
 
 
株式会社アイシン

「YYprobe」についてプレゼンテーションする、株式会社アイシン担当者。

株式会社Ashirase

「あしらせ」についてプレゼンテーションする、株式会社Ashirase担当者。

株式会社コンピュータサイエンス研究所

「EyeNavi」についてプレゼンテーションする、株式会社コンピュータサイエンス研究所担当者。

  

 

最新の支援技術を体験できる「支援機器体験」全6社ご紹介

プレゼンテーションが終了し、いよいよ全6社の支援機器の体験がスタート。
参加者は「きく」「みる」「うごく」でエリア分けされた各社のブースに自由に移動して支援機器を体験することができ、日常的に支援技術に触れている筑波大学や筑波技術大学の学生も、最新技術に驚いていました。一方で、障害学生から開発者に対して「支援機器にこんな機能がほしい」など、実体験に基づいた要望が伝えられた場面も。それぞれのブースの様子をお伝えします。

6社の支援機器の集合写真。左上より時計回りに、「MOMO」「Microsoft アダプティブアクセサリ」「あしらせ」「EyeNavi」「YYprobe」「コデカケ」

 

 

「きく」

 
パナソニック株式会社

聴覚障害者向け外出支援デバイス/アプリ『コデカケ』

パナソニック株式会社からは、「ちょっと遠くへ、ココロおどるおでかけ。」をコンセプトにした聴覚障害者向け外出支援デバイス/アプリ『コデカケ』が出展されていました。

「コデカケ」ネックデバイス

『コデカケ』は背後からの車や自転車の接近の通知や、ルート案内をするデバイス/アプリ。後方からの音が聞こえづらく、おでかけを楽しむことが難しいという聴覚障害の方に、安心しておでかけを楽しんでほしいという想いから作られました。首にかけるネックデバイスと、腕に装着するリストデバイスをセットで装着することで、背後からの車や自転車の接近をネックデバイスが検知し、リストデバイスが振動で接近を知らせてくれます。

「コデカケ」を体験する参加者。手首につけたリストデバイスを見ている。

今回は聴覚に障害がある参加者に『コデカケ』を使ってもらい、背後から接近する人と自転車にどのように反応するのかを体験してもらいました。

「コデカケ」を体験する参加者。デバイスを着けた参加者の横を、後ろから迫った自転車が追い越そうとしている。

ネックデバイスの代わりとなるリュックを背負い、リストデバイスを付けて、背後から自転車が接近すると…

手首に着けたネックデバイスのアップ。画面に赤色のびっくりマークと、1.9秒と表示されている。

自転車の速度に合わせて、リストデバイスが振動し、画面上では接近するまでの秒数を知らせてくれました! 車・自転車・歩行者など接近物の速度に合わせ、十分な距離を保って知らせてくれるため、背後を気にしながら歩く必要がなくなり、一緒にいる人と会話をしながら歩いたり、周りの景色を十分に楽しめます。聴覚に障害がある参加者からは、「リストデバイスの振動にびっくりするから、思わず振り返ることができる」「空を見ながら歩いたり、わんちゃんの散歩をすることも楽しめそう」という声が。製品の解説を聞くだけでなく、実際に体験できたことで、デバイスやアプリを使う面白さを感じてもらうことができました。

聴覚障がい者向け外出支援デバイス/アプリ「コデカケ」 https://gccatapult.panasonic.com/ideas/kodekake.php

 
 

株式会社アイシン

声や音を見える化するスマホアプリ『YYprobe』

株式会社アイシンのブースでは、聴覚に関する意思疎通をトータルで支援するスマホアプリ『YYprobe(ワイワイプローブ)』を体験できました。

「YYprobe」を説明する担当者。

『YYprobe』はリアルタイムで声や音を見える化することができるアプリで、笑い声などもテキスト化されるため、1対1の対話から複数人の会議まで、さまざまな場面でのコミュニケーションの手助けをしてくれます。また、音声がテキスト化されたタイムライン上には、資料や画像をアップロードすることも可能です。

視覚障害の参加者と担当者が話をしている。

さらに、株式会社アイシンは他にもさまざまなアプリをリリースしています。場面や用途に合わせたアプリを使い分けることができるのが特徴です。
音をかんたんに、正確に可視化するアプリ『YY文字起こし』
音声や音楽、物事などをイラストやアイコンとして表示するアプリ『YY雰囲気カメラ』
「サイレン」などの音を可視化・通知するアプリ『YYサイレンアラート』

タブレットに表示された文章が、透明スクリーンのデバイスに表示されている。

アプリを体験した参加者は、「従来の文字起こしアプリかと思いきや、オノマトペや映像を可視化できるという機能は、想像を超えていました」と、その機能に驚いていました。独自の音声認識システムによって、高い精度の文字起こしを可能にしている『YYprobe』ですが、参加者の皆さんの期待に答えるために、今後もさらに精度を上げていきたいと、担当者の方が意気込んでいました。

声や音を見える化するスマホアプリ「YYprobe」 https://yysystem.com/

 
  

「みる」 

 
株式会社コンピュータサイエンス研究所

視覚障害者歩行支援アプリ『Eye Navi』

株式会社コンピュータサイエンス研究所からは、視覚障害者の歩行を支援するモバイルアプリ『Eye Navi(アイナビ)』が出展。『Eye Navi』はスマホ1つで道案内と障害物検出、歩行レコーダーのすべてを兼ね備えてくれる歩行支援アプリです。

「EyeNavi」を説明する担当者。

ナビには音声案内機能が付いており、目的地に行くための方向や経路を音声で教えてくれます。目的地までの経路の概要や交差点の有無、施設の情報などを事前に確認できるため、初めて行く場所でも安心して向かうことができるのがポイントです。さらに、スマホのカメラを使って周辺の様子を映すことで、アプリの搭載されたAIによる画像認識で、周辺施設、進路上の障害物、歩行者信号の色、点字ブロックなどを音声で知らせてくれます。他にも、自動車のドライブレコーダーのように、歩行時の映像を自動で保存する機能を搭載しており、視覚障害者の歩行中の出来事を周りに伝えることもできます。

屋外の横断報道の前で「EyeNavi」を体験する参加者たち。

参加者には『Eye Navi』をインストールしたスマホを持って、筑波大学周辺を歩いてもらいました。シンプルな操作性が強みである『Eye Navi』だからこそ、アプリを初めて使う参加者も、直感的に操作できているのが印象的でした。実際にアプリを使って歩いてみると、普段は1人での歩行に不安が多いという視覚障害の参加者も、「Eye Naviを使えば、目的地までの正しい方向に案内してくれるから、安心して歩ける」と好評。

「EyeNavi」を体験する参加者。左手で持ったスマホを前方に向けながら歩いている。

その一方で、AIの画像認識を使った障害物の探知を利用した参加者からは「正面にある障害物しか知らせてくれないので、白杖で周辺を探るのは必須」「まだ屋外しか使えないのは、不便かもしれない」という意見も。人・自転車・車・トラック・点字ブロック・白線など全20種の障害物・目標物を認識できるEye Naviですが、対象との距離感によっては認識されない場合もあるので、担当者は今後さらに画像認識の精度を上げていきたいと話していました。障害がある当事者に目の前で製品を使ってもらえることで、リアルな意見を受け取れる場面を見ることができ、今回のイベントの醍醐味を感じました。

視覚障害者歩行支援アプリ「Eye Navi」 https://eyenavi.jp/

 
 

株式会社Ashirase

靴に付ける視覚障害者向け歩行支援ナビゲーションシステム『あしらせ』

かわいらしいデザインが印象的だったのが、株式会社Ashiraseの視覚障害者向け歩行支援ナビゲーションシステム『あしらせ』。

シューズにあしらせデバイスが取り付けらている。

こちらは靴に付ける振動インターフェースとアプリによって、視覚障がい者の歩行をサポートする製品。アプリ上で目的地を設定すると数種類の振動で、目的地に向かうためのルートと方向を知らせてくれます。

椅子に座った参加者。靴にはあしらせデバイスが取り付けられている。

『あしらせ』のブースでは、実際に振動インターフェースを靴に装着して、筑波大学周辺を歩く体験を実施しました。

「あしらせ」を体験する参加者たち。

初めて振動インターフェースを付けた参加者は「少し振動がくすぐったいかも」と笑いながら、振動が示すルートを進んでいきます。「普段、振動を意識しながら歩くことがないからこそ、新鮮な気分で散歩が楽しめる」「でも、振動に慣れるまで、少し時間がかかりそう」という意見が多く、担当者によると「使い始めは、慣れた道で練習をしたほうがいい」とのこと。「雨の日に水没しないか心配」という意見も参加者から上がりましたが、「集中豪雨や、水たまりにはまるくらいの水量であれば、まったく問題ない」と担当者から説明を受け、その場にいた全員が驚いていました。「スニーカーだけでなく、パンプスやブーツにも使えたら嬉しい」「これを使って、スポーツもできたらいいのに」など、参加者と担当者の間で活発な意見交換がされていました。

靴に付ける視覚障害者向け歩行支援ナビゲーションシステム「あしらせ」 https://www.ashirase.com/

 

 

「うごく」

 
日本マイクロソフト株式会社

 3D印刷でオリジナルのマウスやキーボード入力などが作れる 『Microsoft アダプティブアクセサリ』

日本マイクロソフト株式会社のブースでは、3D印刷でオリジナルのPCアクセサリが作れる『Microsoft アダプティブアクセサリ』が紹介されていました。

ブースのテーブルに並べられた「Microsoft アダプティブアクセサリ」。

通常販売されているマウスやキーボードは、健常者向けに作られているため、身体障害を抱えるユーザーには快適に使えないケースが多々あります。そんな中、3Dプリントの技術を用いることで、誰もが自分に合ったPCアクセサリを使えるようにしたいという発想で作られたのが、『Microsoft アダプティブアクセサリ』。サービスページ上で公開されている設計図をそのまま3Dプリントすることもできれば、自分の用途や身体の状態に併せて、設計図をカスタマイズすることもできるため、誰でも自分に合った製品を作ることができます。

「Microsoft アダプティブアクセサリ」を説明する担当者。

身体の動きに不自由があるという参加者からは、「通常の製品では、使うのがしんどいと感じる場面が増えてきたので、自分の状態に合わせてカスタムできるのが嬉しい」という意見が上がっていました。担当者によると、『Microsoft アダプティブアクセサリ』を見て、「こんな自分にぴったりな製品があると知らなかった!』と驚く参加者の方もたくさんいたのだそう。

「Microsoft アダプティブアクセサリ」を実際に使ってみせる担当者。

「製品に触ることができたおかげで、実際に日常生活で使うときのイメージもしやすかった」という感想も寄せられました。「良い製品を知り、実際に体験してもらうことで、自分に合ったものを見つけてほしい」という、今回の支援技術マッチングイベントの目的が実現されているようです。

Microsoft アダプティブアクセサリ https://www.microsoft.com/ja-jp/store/b/accessible-adaptive-devices-accessories

 

 

テクノツール株式会社

「できることを、ふやす」シンプルなアームサポート『アームサポートMOMO』

テクノツール株式会社が出展されたのは、「できることを、ふやす」をコンセプトに開発されたアームサポート『MOMO(モモ)』。『MOMO』を机の縁に挟んで、手を乗せるだけで、腕の動きをサポートしてくれるシンプルな設計の支援機器です。

「MOMO」を体験する参加者。MOMOを使いながら冊子を開く動作を確認している。

実際に腕を乗せてみると、まるで腕にかかる重力が軽くなったかのような感覚に、参加者の皆さんは驚いていました。肘の負担がすごく軽くなるため、楽に腕を動かすことができます。バネの力で動かしているので、電気などの動力を必要せず、場所を選ばず設置できるのも魅力的なポイントの1つ。また、簡単に調整ができるので、「肘が不自由」「指先しか動かない」などそれぞれのユーザーの状態に併せて、カスタマイズすることができます。

「MOMO」を体験する参加者。驚いた様子で他の参加者を見ている。

聴覚に障害のある参加者からは、「もし、手が動かしにくくなっても、『MOMO』があれば手話のサポートにもなりそう」という意外な意見も。ALSや筋ジストロフィー、頸髄損傷など色々な症状に適応できる『MOMO』シリーズですが、イベントを通じてさまざまな障害がある参加者に体験してもらうことで、新たな活用方法が見いだせる可能性を感じました。

アームサポートMOMO https://ttools.co.jp/product/284/ 

 

 

筑波大学 「支援技術マッチングイベント」まとめ

最新の支援技術が一堂に会した、今回の支援技術マッチングイベント。イベント終了後に、企業の皆さんに感想を聞いてみると、「支援技術へ関心が高い大学生の皆さんに、たくさんのフィードバックをもらえたのが新鮮で、非常に勉強になりました」と、嬉しい言葉が返ってきました。
普段から支援技術について学んでいたり、実際に製品を使い分けて、生活を少しでも便利なものにしようと努力していたりする筑波大学・筑波技術大学の学生の皆さん。そんな参加者が集まったからこそ、その場にいる全員が支援技術を体験することへの熱量が高く、イベント中も各ブースの担当者へ積極的に質問を投げかけたり、ときには厳しい意見を示す様子も見られたのが印象的でした。
インターネットやSNSが発達し、障害のある学生も支援技術に関する情報に触れる機会が増えましたが、それでも実際に製品を体験するのとしないのとでは、日常生活に取り入れるハードルが変わってくるのではないでしょうか。こうしてさまざまな製品に触れることで、製品を正しく評価し、他の製品と比較することができ、自分に合ったものを選べるのだと実感しました。
障害のある当事者にとって、日常生活に潜む「しんどさ」を見つけるのは簡単でも、それを解決する「快適さ」の実現を考えるのは困難です。だからこそ、支援技術の開発に心血を注ぐ企業の担当者と出会い、それぞれとの対話を通じて、共にしんどさを解決する方法を創出することが重要なのではないかと、今回のイベントを通して感じました。

 

 

文:目次ほたる(めつぎ・ほたる)

都内在住のフリーライター。家事代行業、スタートアップ企業の経理事務、ライターアシスタントなどを経て、2019年に独立。現在は、生き方や社会課題、地域の魅力発掘など幅広いジャンルで、取材記事やエッセイなどを手掛けている。SNSでは、「ままならない日々を心地よく耕す」をテーマに発信中。

ライター 目次ほたる

 

 

EVENT|筑波大学:支援技術マッチングイベント(YouTube )

 

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